カンキツ産地見学① :静岡県沼津市

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キヨタのホームページをご覧いただき有難うございます。普段は旬の青果物について更新していますが、今回は縁あって静岡県沼津市西浦立保にありますカンキツ園「シトラスファーム伊藤」さんへ産地見学に行ってまいりましたので、そのレポートをお伝えいたします。


img_9055【はじめに】
国産のカンキツは馴染み深い温州みかんをはじめ、デコポンや清見などの中晩生(ちゅうばんせい)カンキツ、日向夏や八朔など種類も様々。産地も見学した静岡県をはじめ、愛媛県、長崎県、熊本県、和歌山県など広範囲にわたっています。近年ではマルチ栽培や高糖度を謳った品種など各産地でのブランド”カンキツ”も多く見るようになりました。
一方で、カンキツ類の栽培面積は平成元年の約半分近くまで減少しており(農林水産省統計部『耕地及び作付面積統計』より)、他の作物と同様、生産者の高齢化や後継者不足、新規就農者の減少などが主たる原因かと思われます。また、他の果樹に比べ園地に傾斜地が多く、農作業の機械化が難しいことも一因しているのではないでしょうか。

そんな中、伺った「シトラスファーム伊藤」の園主、伊藤さんは地元外の出身であり、50代後半で新規就農に挑まれた方。なぜ新規就農をしたのか、また、カンキツ栽培を選んだ理由など、伺う前から「普通ではない農家さん」のイメージを抱きつつ、都内からおよそ2時間弱で沼津市西浦へ。
見学当日は写真のとおり見事な快晴に!けれど風は冷たく、防寒具に身をすくめながら園地近くの港に立ち寄ってみると、富士山の綺麗な姿を眺めることが出来ました。


伊藤さんの元を尋ねると、園地見学の前にまずは育てられたカンキツ類を試食する事に。
擦れなどで販売できない見た目との事ですが、ツヤツヤと色よい果物を目の前にするとウキウキとした気持ちに。新規就農に至るまでのお話を聞きながら、今回は「はるみ」、「津の輝(つのかがやき)」、「麗紅(れいこう)」、「紅ばえ」の4品種を試食しました。


はるみ(写真左)(清見×マーコット)
交配の組み合わせはデコポンと同じですがポンカンの種類が異なります。見た目はデコポンよりもなめらかな表面。皮は手で簡単にむくことが出来ます。食感はじょうのう膜(内房の袋)が薄く、果肉はみっちりと詰まってぷりっとした食感です。収穫から若干日数が経っていたため、酸抜けしている途中。甘みを強く感じますがしっかりとした酸味もあるので、甘さ一辺倒になりがちな温州みかんとは違い、酸味を好む人にも勧められるカンキツです。

津の輝(写真右)(つのかがやき/清見・興津早生×アンコール)
みかんとオレンジをかけあわせたタンゴールの一種。見た目は青島などの晩生みかんに近い印象です。皮もみかんのように剥きやすいです。薄いじょうのう膜と水分の多い果肉から、食感はとてもジューシーです。充分な甘味と控えめな酸味のバランスが良く、食感とあいまって試食した他の3品種よりもクセがなく、食べやすい印象でした。

左:はるみ/右:津の輝き


麗江(写真左)(れいこう/(清見×アンコール)×マーコット)
せとかと同じ交配のカンキツです。外皮が薄く手で簡単に剥くことが可能。じょうのう膜は薄め。果肉の色や香りはオレンジに近く、味わいは濃厚です。酸味も程よくありますが、前述の2品種に比べると甘味が勝る印象です。水分も豊富なので食べごたえのあるカンキツではないでしょうか。

紅ばえ(写真右)((温州みかん×オレンジ)×マーコット)

左:麗紅/右:紅ばえ


→その②へ続きます(作成中)

 

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